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川上先生の
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医療コラム2016.10.20

活性酸素と自律神経~活性酸素が気分を左右する?!~

【自律神経とは?】

下記の図を見て何の図かご理解頂けるでしょうか?医療に従事している方であれば何回もみているものであると考えられますが、医療系ではない場合、なかなか見る機会がなく難しいかもしれません。

 

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引用元:三上カイロプラクティック平塚整体院ホームページ

http://www.yuchiro.com/teki/jiritu.html

 

これは自律神経系の分布を表したものとなります。

 

人間の神経は大きく分けて二つ。中枢神経と末梢神経に分けることが出来ます。

中枢神経とはいわゆる脳と脊髄そのもののこと。

 

それに対して末梢神経とは脳から出てきて顔面の動きなどを司るための神経、脳神経と、脊髄から出てきて体の動きや感覚などを司るための神経、脊髄神経に分けることが出来ます。

 

この脳神経・脊髄神経と並走して存在しているものが自律神経となり、内臓機能などを司っている神経となります。

また自律神経はさらに交感神経と副交感神経に分けることが出来、交感神経が活性化すると内臓機能は抑制され、副交感神経が活性化すると内臓機能は亢進します。

 

分かりやすい例で考えると、ご飯を食べた後にお腹がコロコロ鳴る方も多いかと思われますが、これは食事をすることで副交感神経が活性化されて消化を始めているという証拠になります。

 

また

 

緊張している・起きている→交感神経の活性化

リラックスしている→副交感神経の活性化

 

ということも言えるために、緊張しているときはご飯が喉を通らないというのはこのように交感神経が活性化しているために内臓機能が抑制されて、消化活動が行われないからになります。

 

また、下記の図をご覧ください。

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引用元:サントリー健康情報レポート

http://health.suntory.co.jp/professor/vol15/

 

 

上図のように交感神経と副交感神経は全く反対の働きをしております。

 

このようなことから自律神経系のバランスを取ることが健康状態を保つのに必要な事であるということがお分かり頂けると考えられます。

 

【こころにも影響する自律神経】

さて、自律神経系は人間が生きていく上で非常に重要な役割を果たしております。筆者と共同研究を行って頂いている日本統合医療学会の理事長で元東北大学医学部教授・副総長であった仁田新一先生によると、人間が亡くなってしまうのはこの自律神経系が関係しているとの事です。

 

この自律神経系は同時に働くことがなく、片方が活性化しているときには片方が休んでいます。

 

人間が眠くなるというのは起きているときに交感神経が活性化しており、徐々に副交感神経に切り替わってくる、完全に切り替わると睡眠状態となります。

 

反対に眠っている状態から起きる時には副交感神経から交感神経に切り替わります。

 

この互いにバトンを渡すことで、起きたり眠ったりをしています。

 

人間が亡くなるタイミングは深夜が多いと言われておりますが、これは副交感神経から交感神経に対してバトンを渡すときに、渡しそびれてしまった状態であるとも考えられています。

 

ではもう一つ考えてみたいと思います。

 

徹夜をしたことがある場合、恐らく翌日には不快感が残ったことがあるかもしれません。

これは起きているという状態をずっと続けてしまった結果、交感神経ばかりが活性化し、副交感神経がなかなか活性化できないので、「自律神経系の疲れ」が生じてしまっているということが考えられます。

 

すなわち自律神経系のバランスを取ることが出来ないとこのように不快感を得てしまうことがあるのです。

ですから、自律神経系のバランスが崩れることによってこころにも影響が出てきてしまうということが言えるのです。

 

【活性酸素と自律神経】

良くストレスが溜まると活性酸素が発生すると言われます。

同時にストレスが溜まることによって自律神経系のバランスが崩れるということがわかっています。

 

嫌なことがあった日はなかなか寝付くことが出来ないとよく言いますが、これはストレスによって交感神経が刺激されてしまっている状態です。

 

上手く副交感神経に切り替えることが出来ないということになりますが、これが長期間続いてしまうことによって、自律神経のバランスがうまく取ることが出来ない状況を

 

自律神経失調症

 

と言います。

 

見方を変えてみたいと思います。

 

ストレスが溜まる→活性酸素が産生される→自律神経系のバランスが崩れてしまうということも言えるのではないでしょうか?

 

ただ、これは一概にこうと断定できるわけではなく

 

ストレスが溜まる→自律神経系のバランスが崩れる→活性酸素が産生される

 

と言うケースも考えられます。

 

しかしいずれにしても活性酸素を除去してあげることで自律神経系のバランスをある程度改善できる可能性が考えられます。

 

また長寿の秘訣の一つに自律神経系のバランスも挙げられておりますので、是非自律神経系についてもう一度考えてみてください。

 

ちなみに自律神経失調症が引き起こされてしまっている場合、そこにさらに強いストレスが加わってしまうとうつ病になってしまうと言うデータもあります。

 

こころのバランスを保つためにも自律神経系のバランスを取ることが重要であると考えられます。

 

川上智史

著者 : 川上智史(カワカミサトシ)


北里大学大学院医療系研究科医学専攻博士課程修了
医学博士
予防医学を専門とし、一般向けに予防医学に関する学術講演や各教育機関で基礎医学に関する講義を行い、予防の重要性について啓発を続ける。
また、メディカルアドバイザーとして医学的に生活習慣病の講演会などを行うことで、それぞれの生活習慣病予防に対する生活指導を行っている。
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