日本語 English

川上先生の
お役立ち情報

医療コラム2016.11.20

過去最多、マイコプラズマ肺炎に注意!

先日以下のようなニュースが出ておりました。

 

マイコプラズマ肺炎、1999年以来最多の流行…予防法は?

 

国立感染症研究所は11月1日、マイコプラズマ肺炎の10月17日から23日までに当たる第42週の全国の基幹定点医療機関当たりの患者報告数を発表。疾病毎定点当たり報告数が1.61人となり、1999年の調査以来最多となった。定点あたり報告数の最多は岐阜県の6.6人。

 

 マイコプラズマ肺炎とは、病原体「肺炎マイコプラズマ(Mycoplasma pneumoniae )」に感染することで起こる呼吸器感染症。潜伏期は通常2~3週間で、初発症状は発熱、全身倦怠、頭痛など。晩秋から早春にかけて報告数が多くなり、2016年は第30週(7月25日~7月31日)で一度1.00人に達し、第39週(9月21日~27日)で1.18人に増加。第40週(10月3日~9日)以降も患者報告数は1.00人以上を推移しており、全国的に増加傾向にある。シーズンを通してみても、2011年に続く感染の拡がりが確認できる。

 

※引用元

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161102-00000007-resemom-life

 

現在日本人の死因第三位である肺炎。このマイコプラズマ肺炎が直接の関係性があるとは言えませんが、肺炎は最悪の場合死に至ってしまう恐ろしいもの。

 

今回はそのような中でもマイコプラズマ肺炎について見ていきたいと思います。

 

まずは現在の日本人の死因について見ていきましょう。

 

現在では第一位が悪性新生物、第二位が心疾患、第三位が肺炎、第四位が脳血管疾患となっております。

 

ところが平成22年のデータですと

 

%e5%b9%b3%e6%88%9022%e5%b9%b4%e4%ba%ba%e5%8f%a3%e5%8b%95%e6%85%8b%e7%b5%b1%e8%a8%88%e6%9c%88%e5%a0%b1%e5%b9%b4%e8%a8%88

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※引用元

厚生労働省平成22年人口動態統計月報年計(概数)の概況

http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/geppo/nengai10/kekka03.html

 

となっておりますが、平成23年から現在にかけては

 

%e5%b9%b3%e6%88%9023%e5%b9%b4%e4%ba%ba%e5%8f%a3%e5%8b%95%e6%85%8b%e7%b5%b1%e8%a8%88%e6%9c%88%e5%a0%b1%e5%b9%b4%e8%a8%88

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※引用元

厚生労働省平成23年人口動態統計月報年計(概数)の概況

http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/geppo/nengai11/kekka03.html

 

と、ここで脳血管疾患を抜いて肺炎が第三位となりました。

肺炎が増える理由の一つに「超高齢社会」が挙げられます。

 

免疫系が弱くなってしまうことで肺炎を起こしてしまい、それが原因となって死因の一つになり得てしまうのです。

 

ですからやはり常に「健康寿命」を心がける必要があると言えます。

 

そもそも肺炎とは、肺に炎症が引き起こされてしまう状態のこと。大きく分けて肺胞性肺炎と間質性肺炎に分けられ、原因によって細菌性肺炎やウイルス性肺炎、マイコプラズマ肺炎などに分けられます。

 

その中でもマイコプラズマ肺炎は、肺炎マイコプラズマに感染することで引き起こされる肺炎のこと。肺炎マイコプラズマは菌の一種であるにもかかわらず抗生物質の種類によっては効きにくいものもあります。特にペニシリン系やセフェム系ではほとんど効果がないため、マクロライド系やテトラサイクリン系、ニューキノロン系薬剤など抗菌スペクトルの広い薬剤が用いられます。

 

肺炎マイコプラズマは飛沫感染や接触感染によって感染することがわかっておりますが、濃厚な接触が必要であるためにある意味感染力が強くないとも考えられています。

 

しかし、肺炎マイコプラズマは臨床症状がピークを迎えてから排出レベルが一週間くらい高い状態が続きます。そこで症状がなくなったからと言って油断は禁物です。

 

肺炎マイコプラズマはその後一か月以上患者さんから排出されるために、症状がなくなっても感染してしまう可能性は否定できません。

 

 

ですから、感染を防ぐためにも普段から免疫を強くしておくことが必要であると言うことがお分かり頂けると思います。また、マイコプラズマ肺炎のみならず、様々な疾患から身を守るためにも生活習慣を見直してみるのも重要です。

 

川上智史

著者 : 川上智史(カワカミサトシ)


北里大学大学院医療系研究科医学専攻博士課程修了
医学博士
予防医学を専門とし、一般向けに予防医学に関する学術講演や各教育機関で基礎医学に関する講義を行い、予防の重要性について啓発を続ける。
また、メディカルアドバイザーとして医学的に生活習慣病の講演会などを行うことで、それぞれの生活習慣病予防に対する生活指導を行っている。
TOP
Copyright © 東洋厚生製薬所. All rights Reserved.