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医療コラム2017.06.20

産後女性の健康について考えてみましょう

産後女性の健康について考えてみましょう。

 

 

今回は普段とは異なった形でお話させて頂きたいと思います。

 

少子高齢社会となった現在、生まれてくる子供の数が減少してしまっているという事実があります。

言い方は良くないかもしれませんが、伝統的に出産をなるべく控えようとしていた1966年のひのえうまよりも出生率が下がってしまっていると言われています。

下記平成25年の人口ピラミッドなのですが、理想的な人口ピラミッドはピラミッド型なのに対して、現在は釣り鐘型となってしまっています。

これによって年齢分布による人口の偏りが生じてしまっていることが分かります。

 

※出典:総務省統計局, 4 我が国の人口ピラミッド

http://www.stat.go.jp/data/nihon/g0402.htm

 

 

 

また同時に晩婚化しているというのも少子化の一つの考え方であると言えます。

さて、近年「産後女性の健康」に対して考える機会が多くなりました。

 

 

 

時代の流れなのか核家族が増加した影響なのか、何とも分からないところなのですが、特に産後疲れが多く出てきてしまっているように見受けられます。

 

 

 

特に多いのが「産後うつ」。出産した後に子育てに追われてしまい自分の時間が取れず、心にゆとりを持てなくなってしまっていると考えられます。

 

 

 

妊娠中、出産後に「うつ」を感じましたか?

このようなデータがあります。

出典:ベビーカレンダー, 産前・産後うつの体験談・アンケート結果

https://cookpad-baby.jp/knowledge/baby/358

 

 

妊娠中と比べて出産後に「うつ」を感じる方が多いように見受けられます。これは妊娠中期待と不安が入り交っているのに対し、出産後、実際子育てをしてみると思い通りに行かなくてついついイライラしてしまうのではないかと推測されます。

 

 

もちろん自身のお子さんですから片時も目を離すことが出来ません。

そのストレスが溜まってきてしまうことで、自律神経系のバランスが取れなくなってしまうという可能性が考えられます。

 

 

 

そのようなときには遠慮せずに周囲の方に相談してみましょう。

 

 

 

イライラしてストレスが溜まると、精神を安定させるための神経伝達物質である「セロトニン」の分泌量が低下してしまいます。

 

セロトニンの分泌量が減ると気分が落ち込んでしまったり、気力が無くなってしまったりと様々な症状が起こってしまいます。

それがいわゆる適応障害や自律神経失調症となり、更にその状態が続くことによって「うつ病」になってしまうことも。

 

 

 

一般的に適応障害や自律神経失調症に用いられるお薬にはセロトニンを増やしてくれる成分があります。しかしこれらのお薬にはものによっては眠気が出てきたり、ひどいときには依存性も出てきてしまうので、出来る限り飲みたくはないものかと思います。

 

出来る限りストレスから解放されるべきであると考えられますので、旦那さんやご家族にも積極的に話してみてはいかがでしょうか。また、心療内科などにかかるケースも増えてきていますので、視野に入れても良いかもしれません。

 

 

 

また、自律神経を乱してしまう、逆に自律神経の乱れから発生する活性酸素にも注意が必要です。最近では活性酸素とうつ病との関係性も示唆されるようになってきました。

 

 

活性酸素によるダメージを予防するためにも、また産後健康を守るためにも適度な活性酸素除去を行ってみた方が良いと思われます。

川上智史

著者 : 川上智史(カワカミサトシ)


北里大学大学院医療系研究科医学専攻博士課程修了
医学博士
予防医学を専門とし、一般向けに予防医学に関する学術講演や各教育機関で基礎医学に関する講義を行い、予防の重要性について啓発を続ける。
また、メディカルアドバイザーとして医学的に生活習慣病の講演会などを行うことで、それぞれの生活習慣病予防に対する生活指導を行っている。
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